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  • 執筆者の写真ひかる

塗り替えの際のシーリングの打ち換えについて

更新日:2022年3月14日


サイディング外壁は横張りの場合、長さ3m程の板を張っていく為、次のサイディングとの間に隙間(目地)を入れる事になります。

幅は8mm~10mm位で、平均的な深さも10mmです。そこにシーリング材を充填していく訳です。


では実際に外壁の塗り替えの際にシーリングの打ち替えは必要なのか?

結論から言うと、絶対に必要かと思います。



一般的な住宅で使用されているシーリング材の寿命は10年前後です。素材自体が経年劣化により硬くなってきてしまうので、シーリング材に亀裂や割れがあったり、かなり凹んでいるといった症状になって現れます。




写真のようにかなり大きな割れや劣化だと、雨水がサイディングの内側まで侵入することになります。


内側には防水シートが施工されているのですぐに雨漏りがするという訳ではありません。



しかしサイディングはその防水シートの上に細長い木材が打ち付けてあり、その上にサイディングが釘で打ち付けられ壁にくっついています。


シーリングの劣化や割れはそうした木材をしだいに腐食させ、サイディングが浮いてきたり釘だけ飛び出してくるといった現象が出てきます。



もちろん壁の内側に水が入り込んでくる訳ですから、家の中の湿気やカビにも関係します。外壁の下地の腐敗が進むまえに処理したいものです。






施工方法としては、既存のシーリングを撤去します。


次にシーリングのための養生をして、充填個所にプライマーを塗布していきます。プライマーは施工個所とシーリングの密着のために必ずおこなう工程です。


メーカーによって使用するプライマーが決められていますので、必ず推奨されている材料で施工しなくてはなりません。違うメーカーの材料を使用すると、施工不良や密着不良が起こることが多いです。


メーカーが研究した上で材料が決まっているので、仕様書通りの施工は間違いありません。


その後にシーリング材を充填し、専用ヘラでならして養生を撤去します。



「うちは10年以上経ってるけど何の問題もない!」という家もありますが、それは天候や気温、湿度、建物の揺れにも起因する事なので、今は大丈夫でも数ヶ月後、1年後はどうなってるか誰にも分かりません。


シーリングの打ち替えをせずに外壁を塗り替えたとしても、数年後に外壁は綺麗なのにシーリングだけ施工しなければならないという事態にもなりかねません。


それで外壁の塗り替えの際にはシーリングを新しく打ち替える事をお勧めします。



でも…

シーリング材の耐久性が10年位なのに、外壁の塗料を15年や20年耐久にしても問題は無いのか?

シーリング材で15年以上の耐久性のものは無いのかという疑問も生じるかもしれません。


その事については…

次回の「どんな種類の塗料を選んだら良いか」で取り上げたいと思います。

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